2019.12.01

深夜1時。

帰宅して机に向かっていると知らない間にこんな時間になっていた。

 

ふと高校生の頃を思い出す。

 

たった1年ほど前の話だったが既によく思い出せなくなっていることに気づく。

教室にいる時の自分は体がそこにあるだけで実際は本当に存在していたのかさえ怪しかった。

常に霧がかかっているような、はっきりしない自分の意識があったことは覚えている。

形がなかったのだ。もしかすると今でもそうだ。

 

頻繁に自分が一体何者なのか分からなくなる。

いつから自分が分からなくなったのかさえ分からない。

ただ目の前に今があるだけ。

突然強烈な不安が押し寄せてきて咄嗟に頭を吹き飛ばしたくなる。

すべて消し去りたい。

一瞬で木っ端微塵に頭を吹き飛ばすことができたら素晴らしいと思う。

 

一旦机から椅子を引いて天井を見る。

きっと疲れてるんだろうな。疲れた時はいつも死にたいから。

こういう自分に遭遇すると余計に不安が増す。

 

天井を見ながらぼんやりと頭の片隅で温かい風呂に浸かりたいと思った。

明日も予備校がある。早く寝なければ。